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ドイツ語と英語の違い

気がつけば人生の半分を英語圏で過ごしてきたので、英語はまぁ問題ないのですが、ドイツ語はスイスにお引越ししてきてから勉強したので、思いっきり外国語。

スイスでの暮らし、お仕事を通じて、サバイバルドイツ語は身につけたものの、未だ絶賛ドイツ語と格闘の日々です。

たまに、「英語とドイツ語は似ているから、ドイツ語、そんなに難しくないでしょ?」と言われることもあるのですが、「そんなことないですから!」と、全力で、声を大にして言いたい。

確かに日本語が母国語の人にとって、発音はドイツ語より英語の方が厄介かもしれません。でも文法は絶対、ドイツ語の方が難しいと思います。

まず、フランス語、スペイン語、イタリア語もそうですが、ドイツ語は名詞に性別があるので、まずそれを覚えていないときちんと文章が作れないこと。"e"で終わる名詞は女性名詞の確率が高いというような、ざっくりとしたルールらしきものはあるにせよ、ドイツ語が母国語の人たちも感覚として覚えているらしいので、「これが絶対!」というルールはない模様。

外来語は基本、das(Neutral) と言われていますが、例えばEmailは人によってはdas Emailと言ったり、die Emailと言ったり。(この例に限っては、スイス人はdas、ドイツ人はdieを使う人が多い気がします。。。)

Ich habe, du hast, er/sie/es hat, wir haben, ihr habt, sie habenのように主語によって動詞の形も変わるし。英語はhe/she/itで動詞がちょっと変わるというのはあるけれど、ドイツ語のように複雑ではありません。

Nominativ、Akkusativ、Dativ、Genitivという日本語でいう「てにをは」のようなものも存在します。日本語を勉強している夫に「日本語で"てにをは"はどうやって使い分けるの?」と質問され、「なんとなく。。。」という、The 役立たずな回答しかできなかった私ですが、きっとドイツ語が母国語の人にNominativ、Akkusativ、Dativ、Genitivの使い分けに関して質問したら、同じような返事が返ってきそうなことは容易に想像がつきます。ということで、外国語としてドイツ語を勉強する身の私はもう、動詞とセットでコツコツ覚えていくしかありません。

お仕事でドイツ語の文章を英語に翻訳することがちょこちょこあるのですが(こんなドイツ語レベルで翻訳しちゃっていいの?という疑問はおいといて)、翻訳しながら常に思うこと。

一文が長ーーーーーーい!

これはきっと、ドイツ語は英語に比べて語順の順番の自由度が高いから、一文にどんどん詰め込んじゃうからかなぁと。英語は主語+述語+目的語(S+V+O)みたいに、どこにどういう系統の単語を入れていいか、わりときっちりルールがある気がするのですが、ドイツ語は「Hauptsätze(主文?)では動詞が2番目ですよー」、「Nebensätze(副文?)では動詞が一番最後にきますよー」というルールを守れば、あとはかなり無法地帯というか。「これパズル?」と思わずつっこみたくなるような文にも度々遭遇します。

あと、時間の感覚がすごーくざっくり。英語だとI'm eatingみたいな -ingを使った文はよく使うと思うのですが、ドイツ語にはそれがない。

現在完了形と過去形も、英語だとI've already done itと、I already did itは、なんとなくニュアンスが違って、強いて言えば、現在完了形は今のこの時点を起点にして、「それもうやったよー」的な感じ、過去形は現在完了形に比べるともっと過去な感じで使うと思うのですが、ドイツ語でIch habe es schon gemachtというと、現在完了形なのか、過去形なのか、曖昧というか、どっちでもいい感じ。

。。。と、私のドイツ語がなかなか上達しない言い訳を徒然述べてきましたが、一番の理由は加齢にともなった記憶力の低下かと。

あー、人生ここにきて、まさか全く縁のなかった(興味もなかった)ドイツ語で苦労することになるとは思わなかった!

これからは娘からドイツ語を学ぼうと思います。。。